豪州ピム監督「先制口撃」で岡田日本挑発
オーストラリア代表のピム・ファーベーク監督(52)が、強烈な「先制口撃」を仕掛けた。11日のW杯最終予選(日産ス)に備えて日本に滞在中の同監督が7日、横浜市内のホテルで日本のメディアを相手に緊急会見。「非公開練習は自信がないから」「日本のプレッシャーは大きい」と、岡田武史監督(52)を挑発した。選手来日前に、早くも始まった心理戦。ピム監督は自信と余裕を見せつけた。
ピム監督の「口撃」は、いきなり岡田監督に向けられた。「5週間も練習してきたのに、今になって自信がないのかな」。日本が練習を非公開にしたことを、痛烈に批判。さらに「私は非公開なんかしないよ」と言って笑みを見せた。
会見は30分、日本の報道陣からの質問に答える形で行われた。「日本は素晴らしいチーム」「岡田監督は優秀な指導者」「簡単な試合にはならない」と建前の言葉を並べながらも、チクリチクリと挑発。「フィンランド戦は参考にならなかったが、日本のことはすべて分かっている」「中沢はいい選手だが、ベストパフォーマンスをしないと点を取られることになる」。余裕と自信を見せつけた。
裏付けはある。W杯では大逆転勝利。「我々が精神的にも肉体的にも強いことが分かったはず。これが水曜日の試合のカギになる」と話した。選手の来日は早い選手で8日、全員がそろうのは試合前日の10日だ。それでも「私はコンディションのいい選手を選び、どの戦術で臨むかを決めるだけ。あとは、選手がやる。長い時間など必要ない。みんなプロフェッショナルだからね」と、先月10日から準備をする岡田ジャパンを見下すように言った。日本の目標がW杯ベスト4と聞いて「それは14年W杯か」と冗談交じりに笑った。
ピム監督はフィンランド戦の行われた4日朝に来日し、当初は予定がなかった会見が、急きょ設定された。「日本のメディアから要望があったから」と関係者は説明したが、内容が岡田監督の耳に届くのは計算済み。だからこそ、精神的に日本を揺さぶる発言を連発した。選手不在のうちに日本の報道陣を通して強烈な先制パンチを放った。
3度目のW杯出場に向けて、勝ち点2差で首位を独走中。「オーストラリアが負けることはないが、仮に負けても問題ない。でも、日本は負けたら大問題になるね。プレッシャーがかかるのは日本だ」。昨年11月のカタール戦前に噴出した岡田監督更迭論の再燃まで予言した。一足早い来日で「東京と横浜をエンジョイしているよ」と会見の最後に笑ったピム監督だが、勝ち点3奪取への準備は着々と進んでいる。【荻島弘一】
[2009年2月8日7時21分 紙面から]
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