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岡田ジャパン、決戦へ非公開セット練習

 日本代表が「24時間セットプレー漬け合宿」を敢行した。まずは6日深夜、千葉県内の宿舎で選手21人が集合。4日フィンランド戦のVTRを見て、セットプレーの修正点を話し合った。一夜明けた7日早朝には、岡田監督が当初の予定にない室内練習を指示。セットプレーのシミュレーションを行い、各選手の位置取りを丁寧に確認した。

 仕上げは鉄のカーテンの中での実戦形式練習だ。7日午後。流通経大との練習試合は、完全非公開で行われた。ピッチ周囲には緑のシートを張り、視線を遮断。警備員15人も配備し、入念に人払いをし、秘密特訓を開始。主力中心の前半30分間は実戦を続けながら、要所でプレーを止め、攻守でセットプレーを試みる。その後20分はセットプレー練習に専念し、壁のつくり方や相手キッカーの特徴などが細かく補足説明された。

 セットプレーが攻守の鍵になる。相手は大柄で、高さを生かしたセットプレーを狙ってくるはず。一方で日本は、今年3試合すべてでセットプレーから失点している。大一番を前に苦手意識を克服することが急務だ。中村俊は「FKを短く横に出して、後方の選手がシュートを狙ってきた際には、壁の選手全員が横に半歩動く。その後、シュートを打ってくる選手によって、ジャンプして頭上のボールを防ぐとか、跳ばずに足元をふさぐとか。そういう細かい確認を繰り返した」と一端を明かした。

 もちろん守りだけではない。中村俊ら好キッカーがいるだけに、得点のチャンスでもある。岡田監督は「オーストラリアはセット守備時に、全員が戻って、高さで失点しない。こちらが点を取るにはアイデアが必要」と攻撃時のサインプレーもつくらせた。フィンランド戦前は「セットプレー対策は、キッカーが合流してから」と練習を封印してきたが、前日に中村俊が合流したことで特訓を開始。岡田ジャパンの「強み」に変えるつもりだ。

 [2009年2月8日9時36分 紙面から]


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