俊輔が対豪州講座、まず報道陣に熱弁20分
日本代表MF中村俊輔(30)が、オージー対策の短期集中講義を開催する。11日のW杯アジア最終予選オーストラリア戦に備え、欧州組一番乗りで、5日午前に帰国。到着を予定より4日間早めた分、チームメートに宿敵との一戦での注意点や攻略法を、事細かに伝授する考えを明かした。地元横浜での凱旋(がいせん)試合を迎える「日本の頭脳」が、同予選A組首位に導く勝ち点3をチームにもたらすべく、まずはノウハウを周囲に注入する。
50人ほどの報道陣をかき分けて、成田空港の到着ロビーに中村俊が姿を現した。「やっぱり今回は多いね」とオーストラリア戦の重要性を再確認。表情を引き締めて、決戦へ向けた思いを語りだした。
中村俊 もっとオーストラリアのVTRを見たい。その上で次戦に起こりうることを想定して、周囲と細かいところまで話したい。
そう切り出すと、オーストラリア対策の一端を披露した。
(1)3トップに注意 06年W杯、07年アジア杯と2度対戦した経験から「3トップ時がやりにくい」と話した。「両サイドFWが中央に寄ったり、中盤に下がったりする。その時に誰がマークに付くかが大事。相手は一瞬でもフリーで持たせれば、シュートを決める力がある」。状況によってFW田中達なども、守備に戻るべきとした。
(2)泥臭くゴールを狙え 「相手は多くの選手が欧州でプレーし、レベルは高い」と話し、1対1の勝負にこだわらず、数的優位の局面をつくるべきと強調。さらに「パスが何本も通る、きれいなゴールは難しい。たとえばCKを取ったら、僕が急いでコーナーに走って、ショートCKで惑わすとか。そういうことが点を生む」と提案した。
(3)リズムを乱されるな 相手にとってアウェー戦。「1点取ったら守りに入る」と想定する。加えて「誰かがファウルを取ったら、ゆっくりボールをセットして、前線に人を並べてから、ようやく長いボールを蹴る。こっちの流れをバサバサ切られる感じ」。攻守の切り替えが早い“岡田サッカー”のリズムが乱されることも危ぶんだ。
熱弁は20分近くに及んだ。しかも「選手にはもっと細かく言いますよ。思ったことは、仲間に伝える。それは監督だけじゃなくて、選手同士でもいい」。この日は横浜市内の自宅に引き揚げたが、6日には練習に合流する。シュンスケ先生の熱血講義で、日本代表が宿敵の攻略法を頭にたたきこむ。【塩畑大輔】
[2009年2月6日9時6分 紙面から]
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