日本が弱点露呈、高さに不安/親善試合
<国際親善試合:日本5-1フィンランド>◇4日◇国立
日本代表が仮想オーストラリアのフィンランドにセットプレーから失点した。中沢佑二(30=横浜)と闘莉王(27=浦和)の最強コンビが復活したが、3-0の後半5分、相手の左CKに対し闘莉王がマークを外し、さらにGK都築が競り負けて、こぼれ球への反応も遅れた。岡田監督から再三注意されていたにもかかわらず、3試合連続でセットプレーから失点。「高さ」に対する不安を残したまま、11日のW杯最終予選オーストラリア戦(日産ス)を迎える。
中沢-闘莉王の最強コンビも、仮想オーストラリアのセットプレーを止められなかった。後半5分。フィンランドの左CKが中央に上がった。ヘディングを得意とする闘莉王が待ち構えたが、ボールは頭上を越えた。慌てて前に出たGK都築が手を伸ばしたが、届かない。187センチのFWタルバヤビが頭で落としたボールに誰も詰められず、MFポロカラに右足ダイレクトで合わせられた。
都築は「僕の指示ミスもあって闘莉王の位置がずれてた。試合前に岡田監督からセットプレーのことを言われたけれど、失点してしまった」と肩を落とした。左ひざの手術から約2カ月ぶりに実戦復帰した闘莉王は「まだ完ぺきじゃないところがあるから、オーストラリア戦までには完ぺきに仕上げたい」と反省した。
今年に入って3戦連続でセットプレーから失点。イエメン、バーレーン戦はポイントで合わせられたが、この日は明らかな高さ負け。しかも、1週間後の「本番」の相手は、激しい接触プレーの欧州リーグでもまれている選手がそろい、フィンランド以上に空中戦に強い。中沢は「ヘディングに競り負けても、体で相手にぶつかって、落とすボールを山なりにするとか、工夫をしないといけない」と、オーストラリア戦に向けての課題を口にした。
日本の弱点は、視察したオーストラリアのピム監督にも、当然研究されているはず。闘莉王は「まだ時間はある」と前を向き、中沢は「日本の弱点はセットといわれるけど、それを補ってあまりある長所を出せればいい」と開き直った。課題は克服できなかったが、下を向くほど落ち込んでいないことが救いだ。高さへの不安をほどよい緊張感に変え、長身ぞろいのオーストラリアに立ち向かう。【盧載鎭】
[2009年2月5日8時16分 紙面から]
関連ニュース
※ニュースの日記を書く方法はこちらで紹介しています。
このニュースには全0件の日記があります。
キーワード:
日本代表ニュース
- 西村審判南ア報告会見「目標達成できた」 [17日07:42]
- ドゥンガ監督から日本語で抗議受けました [16日19:36]
- 闘莉王合流ピクシー激励に「やる気出た」 [16日08:42]
- 岡田監督後任「できるだけ早く決めたい」 [16日07:40]
- 日本招致委、森島氏招致アンバサダー就任 [14日08:15]
海外予選ニュース
- 予言タコ、パウル君にスペインユニホーム [23日09:32]
- マラドーナ、協会会長と21日に去就会談 [20日08:49]
- パウル君トレード拒否「売却考えてない」 [17日09:35]
- W杯無得点イングランド代表へスキー退く [16日08:47]
- ベッカム代表意欲「引退考えることない」 [16日08:45]
ソーシャルブックマークへ投稿
ソーシャルブックマークとは