南アフリカW杯
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Ｇ大阪橋本に１年ぶり先発の可能性あり！

: ゴール前でＧＫ川島に好セーブされ、苦笑いのＭＦ橋本（撮影・蔦林史峰）

　日本代表ＭＦ橋本英郎（２９＝Ｇ大阪）が４日フィンランド戦（国立）で、約１年ぶりに先発する可能性が高くなった。日本代表は２日、千葉合宿で実戦練習を行い、橋本は先発組に入った。ＭＦ中村俊ら欧州組がそろう１１日のＷ杯アジア最終予選オーストラリア戦での生き残りへ、アピールのチャンス。Ｇ大阪では昨季ＡＣＬでアデレードなどオーストラリア勢を撃破しており、大型選手との対戦経験も武器にする。

　先発組のピンク色のビブスを着た橋本は、激しく動き回った。実戦形式の練習で主力の遠藤や中村憲と同じチームに入り、懸命にボールを追った。フィンランド戦で先発の可能性は十分ある。「試合に出たい。まだ体を作っている段階だけど（ベンチ入りした１月２８日の）バーレーン戦ぐらいから状態は上がっている」。昨年２月２３日の韓国戦以来となるＡマッチ出場へ闘志を燃やした。

　最も重要なのはオーストラリア戦だ。そこに向けて「チームの力になりたい」と言った。フィンランド戦後にＭＦ中村俊、長谷部ら欧州組が合流する。中盤のポジション争いは一気に激しくなるが、橋本も生き残りに必死だ。「（戦力的に）最高のオーストラリアを間近で見たい。それがピッチで感じられれば一番いい」と目を輝かせた。

　オーストラリア勢との対戦経験も、大きなアピール材料だ。Ｇ大阪では昨年優勝したＡＣＬやクラブＷ杯でメルボルン、アデレードと計５度対戦し、全勝だった。大柄なチームに勝つには、細かくパスをつないで動き回ることが必要と肌で知っている。クラブＷ杯マンチェスターＵ戦でゴールを決めるなど、国際舞台での強さもある。

　飛躍を誓う０９年。昨年のクリスマスに結婚した美希夫人と１月１０日に大阪府内で挙式し、約１週間バリ島へ新婚旅行に出かけた。帰国した１８日に始動し、約１年ぶりの代表戦出場が見えてきた。「もっとキャップ数（Ａマッチ出場数）を増やしたい」。オーストラリア戦も見据え、とにかく全力を出し切る。【北村泰彦】

　［2009年2月3日11時19分　紙面から］