南アフリカW杯
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香川イエメン戦司令塔濃厚「存在感出す」

: 最後まで主力組でプレーしたＭＦ香川

　欧州組には負けへん！　日本代表のＭＦ香川真司（１９＝Ｃ大阪）が、０９年の初陣で先発定着をかける。鹿児島・指宿合宿３日目の１２日、試合形式の練習が行われ、香川は主力組の左ＭＦに入った。２０日アジア杯予選イエメン戦（熊本）の先発は濃厚で、レギュラー定着には中村俊、松井、大久保ら欧州組不在の間に岡田監督のハートをつかむことが不可欠。生き残りをかけた一戦になる。

　みぞれ降るピッチで、香川の吐く息が激しくなっていった。試合を想定した実戦練習。岡田監督は各ポジションごとにメンバーを入れ替えたが、左ＭＦの香川は最後まで主力組で固定された。左からドリブルで仕掛け、パサーとしてもＦＷ陣に好クロスを上げた。イエメン戦は司令塔になりそうだが、期待の１９歳はあえて自分へ課題を与えた。

　「海外組がいれば圧倒的な存在感がある。海外組がいない今、自分がどれだけできるか。存在感を出せるようにしないとダメ」。イエメン戦では不動の立場でも、欧州組が加わるＷ杯アジア最終予選オーストラリア戦（２月１１日）はベンチ入りさえも微妙だ。絶対的な信頼を勝ち取るためには、０９年初戦で圧倒的な存在感を示さなければいけない。

　欧州組へのライバル意識は常にある。宿舎に戻れば、海外サッカーのサイトをチェックし、中村俊、松井ら定位置を争う先輩の情報を確認する。この日も「（大久保）嘉人さんが練習試合でゴール決めていましたね。調子いいみたいっすね」。欧州組超えなくして１０年Ｗ杯南アフリカ大会出場はない、というくらいの覚悟だ。【益子浩一】

　［2009年1月13日9時6分　紙面から］