俊輔超強行軍10日帰国で11日豪州戦も
【グラスゴー(英国)=アンソニー・マッカスカー通信員】セルティックMF中村俊輔(30)にまた難題が持ち上がった。右太もも裏付け根の負傷で欠場の可能性のあった10日のスコットランド杯4回戦ダンディー(2部)戦にフル出場。得点に絡まなかったが、チームの2-1逆転勝利に貢献し、不安を一掃した。一方で同杯5回戦が2月7日か8日に行われることになり、同11日のW杯予選オーストラリア戦(横浜)への合流は最悪、試合前日となる恐れが出てきた。
中村が故障の不安を完全にぬぐい去った。雨が降りしきる寒さの中で、ダンディー相手にフル出場。開始早々の4分には、エリア内からこぼれ球を左足シュート。GKの好セーブに阻まれたが、さっそく存在感をみせた。その後、自陣から相手ゴール前まで一気に60メートルを駆け抜ける場面もあった。プレスキッカー役もすべてこなし、正確なキックを披露。司令塔役として、いつもの姿があった。
中村 右足の痛みはない。ほぼ治っている。アクシデント的なけがだったけど、同じことを繰り返してはだめ。内転筋に疲労がたまって硬かったからけがしたのかもしれない。日ごろから柔らかくするよう意識して、トレーニングしたい。
3日のダンディーU戦で痛め、全治2週間と診断された。「骨の周辺の腱(けん)が炎症を起こしている。甘くみてはいけない」と話し、18日のアバディーン戦に照準を合わせた。しかし、痛みが消えたことで試合2日前からチーム練習に合流。「今日は出場できないと思っていた」という中村自身も、びっくりの戦列復帰だ。不安視されたオーストラリア戦への障害は消え、視界は一気に開けた。
懸念された負傷が癒えた中村だが、一方で新たな難題が浮上した。スコットランド杯4回戦を勝ち抜いたことで、5回戦が来月7日か8日に行われることになった。仮に8日の場合、オーストラリア戦に向けた代表合流は前日10日だ。準備なしの「ぶっつけ本番」で戦うことを余儀なくされる。中村は「それはきつい。一応、人間だからな…。でも、しょうがない。やるしかない」と話した。
5回戦の組み合わせ抽選は11日に行われるが、テレビ放送が絡むため試合日が決まるのは数日先になる。オーストラリア戦の2月11日は「親善試合デー」で、国際サッカー連盟(FIFA)が規定する拘束ルールは「48時間前」。そのタイムリミットをも覆す超強行軍が、新たな不安の種となりそうだ。
[2009年1月12日8時52分 紙面から]
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