岡田ジャパンが豪州戦1週前に仮想豪州
10年W杯南アフリカ大会の出場権獲得を目指す日本代表が来年2月4日、東京・国立競技場でフィンランド代表と国際親善試合を行うことが3日、分かった。W杯アジア最終予選の中盤のヤマ場となるオーストラリア戦(日産スタジアム)のちょうど1週間前。Jリーグの監督経験があるスチュワート・バクスター氏(55)が率い、チームスタイルとしてもオーストラリアと似ている北欧の強豪との対戦は、岡田ジャパンにとって最高の前哨戦となりそうだ。
W杯アジア最終予選A組の最大のライバル、オーストラリアとの対戦を前に、願ってもない仮想オーストラリアとなるフィンランドとの対戦が決まった。
最新のFIFAランクでは38位の日本に対し、オーストラリアは37位、フィンランドは48位と実力差はほとんどない。フィンランドは過去、W杯や欧州選手権に出場したことはないが、W杯欧州予選のドイツ戦(9月、ホーム)で3-3と引き分けている強豪。06年W杯ドイツ大会に向けて、同年2月に親善試合で対戦した、という縁もある。
オーストラリアと同じくフィンランドは身長190センチクラスのDFがそろい、高さのある攻撃に対して強い。オーストラリアは屈強なFWキューウェルを中心に、フィンランドもFWバイリネンが中心となって、岡田ジャパンがアジア最終予選のバーレーン戦やウズベキスタン戦で失点したような、手数をかけないカウンター攻撃を得意とする。攻守のスタイルが似ていて、仮想オーストラリアとなり得る最良の相手だ。
しかも、フィンランドを率いるのは広島や神戸で監督を務め、日本サッカーの特徴や岡田監督の思考を知り尽くしているバクスター監督。大宮や京都で指揮を執ったことがあるオーストラリアのピム監督と同じく、岡田ジャパンの弱点を巧みに突いてくるのは間違いないところ。フィンランドはW杯初出場へ士気は高く、親善試合とはいえ、予選突破を目指している国同士の「真剣勝負」が期待できる。
これまで岡田監督は、親善試合の相手をその時の状況に応じて慎重に選んできた。アジア最終予選初戦となった9月のバーレーン戦の直前はウルグアイを選択。南米の強さとうまさに1-3と完敗したことで選手は危機感を持ち、アウェーで3-2と勝った。11月のカタール戦直前は予選敗退していたシリアを3-1で破ってDF長友、内田、寺田らに自信を与え、3-0完封快勝に導いた。
そして今回は大一番を前に最適な相手。フィンランドとのタフな90分間が、オーストラリア戦に向けた最高の試金石になりそうだ。
[2008年12月4日8時41分 紙面から]
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