岡田ジャパンに「ドーハの罠」芝張り替え
【ドーハ=17日】カタールが「わな」を仕掛けてきた。19日(日本時間20日未明)のW杯アジア最終予選日本戦に向け、ホームのアルサッド・スタジアムの芝を極秘で突貫工事していることが、分かった。メーンスタンド向かって左側のゴール前の芝をはがし、新しい芝に張り替えた。本番までに根付く可能性は極めて低く、GKの動きに影響を及ぼす危険性が高い。日本は早速対策を練り始めた。16日に試合のあったMF中村俊輔(30=セルティック)は、この日の夕方に合流した。
GK川口の足元が狙われた。カタールが、意外な先制攻撃を仕掛けてきた。本番3日前にゴール前の芝を張り替えた。しかも片側だけという不可解さ。新しい芝が根付くには2週間以上かかるため、GKが足を滑らす可能性が高くなる。当然GKのミスは失点に直結する。過去にない「アウェーの洗礼」だ。前後半で陣地は入れ替わることで、一見平等にも映るが、実は秘密が隠れていた。
16日の夕刻に情報を入手した日本代表の加藤GKコーチは「片側だけなら、1回だけの公式練習で見逃す可能性もある。事前に情報キャッチできてよかった。前日練習(18日)で、実際に状況を把握してさらに対策を練ります」。同GKコーチは早速、GK3人を集め、芝の状況を説明し、動きだしのステップなどを徹底指示した。
加藤GKコーチ 芝が根付かないはずだから、底ずれする可能性がある。GKは最初の1歩が非常に大事で動きだす時に、芝ごとズルッといくことが考えられるし、反応に影響するかもしれない。普段のように強く踏み込むのではなく、細かいステップで動きだすことが重要。雨天に近い状況だと認識すればいい。
カタールはこの状況に慣れるためか、メーンスタジアムで非公開練習を続けている。通常試合会場で行われる試合前日の両監督公式会見が、今回はドーハ市内の同国サッカー協会内で行われるのも、ピッチ情報の漏れを少しでも防ぎたいからか。日本協会幹部は「相手はそれだけ必死ということ。試合も激しいものになると思う」と話した。
国際Aマッチ115試合の守護神は「僕は、緊迫した状況、不利な状況で燃えるタイプ。もう33歳だし、どんな状況にも対応する自信があるし、経験もある」と頼もしい。相手の手の内を知っただけに、足はすくわれない。【盧載鎭】
[2008年11月18日8時17分 紙面から]
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