長友1号!岡田日本に左から光/親善試合
<国際親善試合・キリンチャレンジ杯:日本3-1シリア>◇13日◇ホムスタ
DF長友佑都(22)の代表初ゴールなどで日本がシリアに3-1と快勝し、19日のW杯アジア最終予選カタール戦(アウェー)へ、弾みをつけた。前半3分、長友が約40メートルのドリブル突破から右足で先制弾を決めた。これで勢いづき、同26分にFW玉田圭司(28)、後半17分にはMF大久保嘉人(26)が追加点を奪った。MF中村俊ら海外組、MF遠藤らACLに出場したG大阪勢が不在のなかで結果を残し、15日に敵地に向かう。
快足を生かし、左サイドを駆け上がった。DF長友が、高い身体能力を生かし、ハーフウエー付近の自陣で相手のパスをカットすると、迷わず突進した。「いける!」。MF大久保が走ってつくったゴール前のスペースへ切れ込む。約40メートルをドリブルで突破し、右足を振り抜くと、ボールはゴールに。こん身のガッツポーズで喜びを爆発させた。
長友 決めちゃったって感じですね。もっと早い段階でシュートを打とうと思ったけど、敵が全然(マークに)こないので、もっとドリブルで仕掛けようと。ヨシトさん(大久保)がマークを引きつけてくれた。貪欲(どんよく)に行こうと思ったのが、良かったかもしれない。
挫折からはい上がった。体格で劣っても、脚力で振り切れると信じていた北京五輪。最大の武器が、世界には通じなかった。「もっとやれると思っていたのに、何もできなかった。この借りはA代表のW杯で返す」。だが、10月のウズベキスタン戦で出番なし。本職がボランチの阿部に左SB(サイドバック)の先発を奪われた。「やっぱり悔しかったですよ」。足りないものは何か? 自問自答した。
自宅のリビングには折々、両手にかかえて持ち帰った代表戦とリーグ戦のDVDが山積みになった。攻守のバランスを大切にし過ぎて、消極的なプレーに終始した自分に気がついた。「積極的に行く」。自分の武器を最大限に生かせる勝負どころが「分かってきた」。相手のマークに動じず、仕掛けていく姿勢が、岡田ジャパンに欲しかった先制点をもたらした。
カタール戦での先発に近づいた。「SBは身長の高い選手を使いたい」と話していた岡田監督を見返すプレーを170センチの小兵選手が、見せつけた。「まだミスも多いし、課題もある。練習からしっかりしたアピールを続けたい」と闘志を燃やした。趣味は温泉巡りで体脂肪率はわずか3%のマッチョマン。左サイドを疾走し、目指すゴールは、もちろん南アフリカだ。【奈島宏樹】
[2008年11月14日10時2分 紙面から]
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