南アフリカW杯
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岡ちゃん珍指令！選手だけでミーティング

: 練習前、選手を集めて指示を出す岡田監督（中央）（撮影・たえ見朱実）

　ピンチをチャンスに変える。日本代表の岡田武史監督（５２）は１２日、１３日のシリア代表との強化試合の前に、選手だけのミーティング開催を促した。全１９選手は神戸市内の宿舎で食事を取りつつ、１０月１５日のウズベキスタン戦の試合映像を見て、思い思いに改善点を話し合った。

　司会役を務めたＧＫ川口は「なんか、映画見ていたような感じがしました。選手だけのミーティングはこれまでもありますが、軽食食べながら、映像見て、っていうのは初めてです」。議論が停滞すると川口が選手を名指しして改善点を引き出した。主なテーマは２つ。スローインと自軍ゴールキックを相手に拾われることへの対応策を考えることだった。

　ＧＫ楢崎、ＤＦ中沢のレギュラー２人が、けがのために今合宿の参加を辞退。ＭＦ中村俊らの故障情報も流れた。しかし、岡田監督は苦境を逆手に取るように、１９日のＷ杯アジア最終予選カタール戦に向けて選手同士の結束を高める妙手を打った。ＤＦ長友は「みんなが思っていることを言い合ったのは良かったです。闘莉王さんの発言でまとめることが多かったです」と振り返った。

　岡田監督は就任後、口が酸っぱくなるほどチームの連帯感を訴えてきた。「明日はカタール戦に向けた重要なテスト。万が一の場合を想定し、先発の選手が違ってもできるかどうか。できるだけ多くの選手に機会を与えたい」。非常時だからこそ、きずなが試される。【井上真】

　［2008年11月13日8時55分　紙面から］