闘莉王、憲剛も負傷!テストもできない
テストもできない-。W杯アジア最終予選カタール戦(19日、ドーハ)に向けた日本代表の11日の神戸合宿で、MF中村憲剛(28=川崎F)が右足首を痛め、両足痛のDF闘莉王(27=浦和)も途中で練習を切り上げた。今合宿はGK楢崎とDF中沢が故障で代表を辞退し、海外組とACL出場のG大阪勢を含めた6選手が不在。カタール戦に向けた最後の調整試合となるはずの13日のシリア戦で連係を確認することもできなくなりそうだ。
窮地の日本に追い打ちをかけるように、さらなる試練が訪れた。この日の練習の終盤に慢性的な両足痛を抱える闘莉王が、別メニュー調整に切り替えた。その横でミニゲームをしていた中村憲が、右足首を痛めピッチに倒れ込む。ともに練習を途中で切り上げて、ロッカールームへと消えた。2人の後ろ姿を見ていた岡田監督はあえて不安な顔を出さなかったが、カタール戦に向けた調整プランに狂いが生じたのは確かだった。
13日のシリア戦は、最後の調整の場と位置づけていた。ただでさえ核となる中村俊、長谷部、松井の海外組とACLに出場する遠藤も今合宿にいない。代表辞退した楢崎、中沢だけでなく、さらに故障者が増えては不安は増すばかりだ。闘莉王は「もともと打撲があったからね。いろんなところが腫れている。何が一番大事かと言えば、カタール戦。体を整えるのも大事」と話し、シリア戦出場を回避する可能性が高い。
テストができない。中沢が不在の今、闘莉王の相棒は寺田か高木。しかし「闘莉王&寺田」のコンビは、5月27日パラグアイ戦で1度組んだだけだ。「闘莉王&高木」にいたっては、同時出場はない。中村俊も加えた全員がそろうのは、試合前日の1日だけ。勝負をかけた大一番は、まさにぶっつけ本番になる。
シリア戦は、カタール戦とまったく違う布陣で臨まざるを得ない。前線の主力は玉田と大久保だけ。中盤は海外組が入れば、がらりと変わる。決戦まで半月も前の3日から合宿を開始し、2度の親善試合を組んで万全を期して調整しているカタールとは対照的だ。中村憲は「今日、明日と腫れを確認してから。自分では(シリア戦は)やれると思う」と気丈に話すが…。暗雲漂う日本に、明るい材料は見つからない。【益子浩一】
[2008年11月12日9時0分 紙面から]
関連ニュース
※ニュースの日記を書く方法はこちらで紹介しています。
このニュースには全0件の日記があります。
キーワード:
日本代表ニュース
- 西村審判南ア報告会見「目標達成できた」 [17日07:42]
- ドゥンガ監督から日本語で抗議受けました [16日19:36]
- 闘莉王合流ピクシー激励に「やる気出た」 [16日08:42]
- 岡田監督後任「できるだけ早く決めたい」 [16日07:40]
- 日本招致委、森島氏招致アンバサダー就任 [14日08:15]
海外予選ニュース
- 予言タコ、パウル君にスペインユニホーム [23日09:32]
- マラドーナ、協会会長と21日に去就会談 [20日08:49]
- パウル君トレード拒否「売却考えてない」 [17日09:35]
- W杯無得点イングランド代表へスキー退く [16日08:47]
- ベッカム代表意欲「引退考えることない」 [16日08:45]
ソーシャルブックマークへ投稿
ソーシャルブックマークとは