岡田監督「最悪の状況」覚悟…追加招集も
8日のG大阪-東京戦(万博)を視察した岡田武史監督(52)は、携帯電話を手放せなかった。関係者からもたらされる代表メンバーの状況報告。楢崎、中村俊、中沢と主力の相次ぐ故障に表情が自然と曇った。「中沢は途中交代したみたいだね。正式な診断が出ていないし、まだ何とも…。何を心配しても、確認しないと始まらないから」と不安を胸の内に押しとどめた。
W杯最終予選の大一番なのに、ツイてない。6日のメンバー発表当日に守護神のGK楢崎が、練習中に左足首の靱帯(じんたい)を損傷。全治2~3週間と診断された。日本協会側に正式な招集辞退は届いていないが、岡田監督は「情報は入ってます。楢崎(の招集)は難しいようだね」と断念する考えを口にした。
左ひざの精密検査を受けた中村俊についても「むこう(欧州)はまだ夜中で時差もあるから、正式には聞いていない」と最悪の状況を覚悟。攻守の大黒柱を3本も失えば、戦力の再構築を強いられる。戦列復帰が微妙なフランクフルトMF稲本を含め、海外遠征では史上最多26選手の帯同を既に発表したが、全員がそろうのはカタール戦の直前。選手個々の役割やシステムなど、限られた時間での突貫工事となる。
岡田監督は「プレーできないようなら、そうせざるを得ない」と追加招集の可能性を示唆したが、本来は有力候補の大分GK西川や横浜MF山瀬功は故障で離脱中。浦和GK都築や清水DF高木、大分DF森重ら招集歴の浅い選手で補充するしかない。代表メンバー総動員の必勝態勢が、崩れ始めた。【山下健二郎】
[2008年11月9日9時37分 紙面から]
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