南アフリカW杯
ニュース

岡ちゃん犬飼会長信任に「うれしいけど」

　日本代表の岡田武史監督（５２）は１７日、東京・本郷の日本協会でスタッフ会議を行った。１６日に犬飼会長がＷ杯予選中の監督交代を全面否定したことを聞かれると「それ、分からんじゃん」と笑顔で、大阪弁と神奈川弁が奇妙に入り交じった表現で答えた。「本心かどうか分からないでしょ？　そう言っていただいてうれしいですけど」と、監督らしい慎重な言い回しだった。

　犬飼会長はホーム初戦のウズベキスタン戦に引き分けた翌日、監督人事に関し「岡田監督を信じて行く。それで行く。（監督への信頼は）もう絶対ということです」と明言。次戦カタール戦（１１月１９日、ドーハ）の結果次第による解任人事を否定。

　所用でスタッフ会議を抜けた監督は、移動で急ぎつつ、立ち止まって「（監督人事は）会長の権限だから。オレは自分のベストを尽くしてチームを勝てるようにがんばるだけ。その次でアウトだと言われようが何しようが、今やるべきことはやるつもりですから。もうクビにならないんだと手を抜くんじゃなく…」と、続けた。

　会長発言に対して自分の言葉で答えた点では、精神的な安定を受けた様子。だが会長発言の有無にかかわらず、常に「背水の陣」でのぞむ決意だ。

　［2008年10月18日6時57分　紙面から］