南アフリカW杯
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19歳香川先発濃厚、ヒデ超え最年少弾狙う

: 前日練習でシュートを放つＭＦ香川（撮影・鹿野芳博）

　ＭＦ香川真司（１９＝Ｃ大阪）が、日本代表のＷ杯予選史上最年少弾を狙う。この日の非公開調整でも主力組に抜てきされたもよう。１５日朝に岡田監督が最終決定するが、先発起用されることが濃厚となった。９日の親善試合ＵＡＥ戦で代表初ゴール。「１９歳２１２日」のウズベキスタン戦で得点すればＤＦ内田、ＭＦ中田英を抜く。「やるしかないです。そりゃ点は決めたい」と闘志を高めた。

　面識はないが、中田英寿氏を「あこがれの人」という。中田氏は香川と同じ年代で代表デビューし、９７年の第１次岡田政権のＷ杯予選では初の本戦出場を成し遂げる原動力になった。「ヒデさんは（１０代でも）自分の意見を言ってきたと思う。もっと僕も貪欲（どんよく）になってもいいのかも」。中田氏と同じように、香川も代表の中核になっていく可能性を秘めているのは確かだ。

　それを裏付けるように、岡田監督の期待も極めて大きい。１３日にはマンツーマンでヘディングの特別特訓を受けた。日本を背負って立つだけのポテンシャルを認められているからこそ、いい意味で“特別扱い”を受けている。

　「このメンバーに呼んでもらっているということだけで、そういう期待を持ってもらっていることは分かっている」。決戦への緊張からか、少しだけ言葉をうわずらせながら、そう話した。言葉の震えがなくなり、ピッチ内で存在感が際だってきた時、岡田ジャパンはＷ杯本大会に確実に近づく。【益子浩一】

　［2008年10月15日9時41分　紙面から］