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岡ちゃん教訓生かせずドロー/親善試合

ベンチを出て選手の動きを見る岡田監督。後方には巨大フラッグが見える
ベンチを出て選手の動きを見る岡田監督。後方には巨大フラッグが見える

<国際親善試合:日本1-1UAE>◇9日◇東北電ス

 リードして失点する悪いパターンをまたも繰り返した。試合直後の岡田武史監督(52)は「サッカーは何が起こるか分からない。そういう点では1失点はやむを得ない」と、失点に焦点を当てなかった。

 しかし、その後の会見では反省すべきポイントをスラスラと説明。チーム内での約束事が実践できなかった点を指摘した。「中村憲が入ってからテンポ良く飛び出して攻撃していた。その右サイドから崩していたが、ただ、あの時はハセ(長谷部が相手のカウンターを)がつぶしきれなかったこともあるが、ハセじゃなく、(長谷部と相手の)中間にもう1人いるのがチームの約束事だった」。

 後半32分、UAEのカウンターにDFラインがずるずる後退。最後は中沢、高木がかわされゴール右に決められた。MFが攻撃参加する際のカバリングが遅れた。得点5分後の失点は、9月のバーレーン戦と同じ失敗だ。後半40分で3-0とリードしながら、42、43分と立て続けに失点を重ねた教訓が生かされなかった。

 守りきれないもろさを露呈したが、岡田監督は落ち着いた様子で言葉を続けた。「ただし、2日間でハードに追い込んでいた。体力的にきつかったので、大目にみないといけない」。選手のコンディションを加味し、具体的、総合的に分析した。

 バーレーン戦では薄氷を踏む思いに「これがサッカー」と短くつぶやいた。監督が試合直後に修正点を報道陣に説明できる分だけ、その反省材料は明確になっている。【井上真】

 [2008年10月10日7時55分 紙面から]


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