岡田監督UAE戦本気「お試し期間」否定
ウズベキスタンに勝つため、岡ちゃんの選手操縦術が始まった。日本代表・岡田武史監督(52)は8日、9日のUAE戦に向けた会見で「明日の試合はテストではない。(レギュラーの)代役として使うつもりはない」と真剣勝負を宣言。浦和、G大阪勢が不在の中、代役探しの空気を否定した。新戦力でも「一発回答」なら、15日のW杯アジア最終予選ウズベキスタン戦に先発する可能性があることを示唆した。
ミーティング直後に、岡田監督はFW森島の名前を呼び、はっきり言った。「勝つために呼んだんだ。お試し期間なんかじゃないぞ!」。その瞬間、ベテランも若手も、同監督の言葉に吸い寄せられ、場は静まりかえった。
岡田監督があえて明言したのには、意図があった。今回のUAE戦は、MF中村俊ら主力陣にとっては調整、FW森島、岡崎、興梠、DF森重の初招集組にとってはテスト、そんな雰囲気があった。そんなムードを断ち切ろうとした。
会見では「ウズベキスタン戦に勝つため、UAEにベストを尽くして分かることもある。我々はベストを尽くす」と、ガチンコ勝負を強調した。「交代枠(6人)を使うことになるが、それはテストではない。ウズベキスタン戦に向けて、チームのやり方をどこまでできるかのトライだ」。レギュラー陣の負傷などに備える「代役探し」ではなく、ウズベキスタンに勝つための「先発メンバー選出」を意味していた。
午前中のミニゲームでは、選手をめまぐるしく入れ替えた。ほとんどのフィールドプレーヤーを本職のポジションに配し、アピール合戦を繰り広げさせた。選手の意欲を極限まで高め、控え組、先発組の温度差を排除した。今回不参加の浦和、G大阪勢の力は大きい。「彼らが(今回)いないからではなく、だからどうするんだ…ということだ」と岡田監督は言った。
9月6日に敵地でバーレーンを下して、最終予選は好発進した。今回は北京五輪世代が加わり、欧州組も合流し、岡田ジャパンの雰囲気は明るい。それが緩いムードに転じない前に、適度に刺激する。これまで何度も修羅場をくぐってきた岡田監督らしい、選手操縦術だ。【井上真】
[2008年10月9日9時33分 紙面から]
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