闘莉王得失点に絡んだ/W杯予選
<W杯アジア最終予選:日本3-2バーレーン>◇6日(日本時間7日)◇A組◇バーレーン・マナマ
DF闘莉王(27)がバーレーン戦で得、失点の両方に絡んだ。前半18分にバーレーンの壁に割り込んでシュートコースをつくり、MF中村俊の先制FKを見事に「アシスト」。その一方で後半43分には、GK楢崎が前に出ているのに気づかず、左サイドからの浮き球をバックパスしようと頭で落としたボールが、オウンゴールとなってしまった。本人もビックリのドタバタぶりで、図らずも「陰の主役」になってしまった。
汗がしたたる闘莉王の顔は、心なしか赤く紅潮していた。「さわらなくてもいいところだったけど。さわらなくて(相手に取られ)決められるよりはいいけど…」。思わぬオウンゴールに無念の表情を浮かべ、反省ばかりが口をつき会心の笑顔とはいかなかった。
最終ラインでロングボールを冷静にはね返し続け、後半40分まで無難に試合をコントロールしたが、同43分に落とし穴が待っていた。ハーフライン付近からのロングボールを、GKに頭で落とすはずだったが、楢崎が前に出ており、無情にもオウンゴールとなってしまった。それを機に、退場者を出し1人少ないバーレーンの猛攻を許し、逃げ切るのが精いっぱいだった。
試合の中ではプレスをかけるか、相手の前に立ちふさがり攻撃を遅らせるためブロックするかのサインが出されるが、この場面では本来プレスをかけるべきところで、ブロックした連係ミスがあった。「1人多いのにフリーで蹴らせるのはいけない。そうなると下がらざるをえない」と失点の原因を指摘した。
ただ闘莉王の抜群の勝負勘が先制弾を導いたのも事実だ。前半18分、相手ゴール前でFKを得ると、中村俊の球筋を読みバーレーンの壁に割り込んだ。突き飛ばされても何とか左端にもぐりこんだ。「意地でもいい位置取りをしたかった」。蹴る寸前にシュートコースをつくるように体を預け、貴重な先制弾の目に見えないアシストをした。
「いいコースに飛んでいたし、どこに蹴るかもだいたい分かっていたから」と、あうんの呼吸でもたらしたゴールについては満足そうだった。その一方で、本職の守備で課題が出たことには「自分のちょっとした判断ミスで失点してしまった。次はこういうことのないようにやっていきたい」と悔しさをにじませた。残り7戦…闘莉王自身のさらなる成長が、南アフリカへの日本の未来を決める。【井上真】
[2008年9月8日8時30分 紙面から]
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