岡ちゃん「いい勝ち方かも」/W杯予選
<W杯アジア最終予選:日本3-2バーレーン>◇6日(日本時間7日)◇A組◇バーレーン・マナマ
試合終了間際の後半43分、闘莉王のオウンゴールでリードが1点になると、岡田武史監督(52)は両手を腰に当てたまま、腰をおり足元を見つめた。明らかに動揺していた。後半40分に中村憲が決定的な3点目を奪いながら、その後にまさかの2失点…。血走った目をぎらつかせた顔は、勝利監督のそれではなかった。しかし、同時に前向きだった。「これが一番いい勝ち方かもしれない。得失点差以上に得るものがあるのかもしれない」。
敗戦、苦戦の時、岡田監督は必ず前向きに物事を解釈する。今回も、次戦ウズベキスタン戦(10月15日=埼玉スタジアム)への戒めにすることを誓った。結果に内容が伴えば、4大会連続のW杯出場も見えてくる。「これがサッカーだ。ちょっとでも気を緩めると、こういうことが起きる。交代した選手の役割が徹底していなかったこともある」。慢心を認め、気持ちを切り替えていた。
[2008年9月8日8時29分 紙面から]
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