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日本を救うかＧＫ川口逆境で力を発揮
チームが苦しい時ほど頼もしさを感じさせる。３３歳のベテランＧＫ川口（磐田）は「けが人の分まで頑張る。全員で戦うことに変わりはない」と、故障者続出の現状にも動じていない。長年ポジションを争う楢崎（名古屋）が今回は負傷で不参加。約８カ月ぶりの出場機会も巡ってきそうだ。
３月のアジア３次予選のバーレーン戦は致命的なミスで決勝点を許した。以後、楢崎に正ＧＫの座を奪われる格好となったが、練習でもベンチでも決して集中力は途切れなかった。「試合に出る、出ないに関係なく、自分のベストを尽くす」と力強く言い切る姿は、若いころと明らかに違う。
２００２年Ｗ杯は出番がなかった。当時を「チームのためと思えない自分がいた」と振り返ったことがある。だが、欧州挑戦や正ＧＫで臨んだ０６年Ｗ杯など多くの経験を積み、今は心底から個人よりチームを優先できる精神的な大きさがある。その分、仲間の信頼も厚い。けがで今回の参加を見送ったＤＦ中沢（横浜）は真っ先に川口へ電話をかけたという。
代表通算１１４試合出場を誇るＧＫは磐田、代表と苦闘が続く今季を「自分にとって、ためになっている」と話す。逆境でこそ力を発揮する川口の真骨頂が、シリア戦とカタール戦で見られるか。（共同）
［2008年11月11日19時18分］
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