ドゥンガ監督正念場、進退かけ7日チリ戦
W杯南米予選が6日(日本時間7日)に再開する。現在、2勝3分け1敗で5位のブラジル代表ドゥンガ監督(44)は、自らの進退をかけてアウェーのチリ戦(7日)に臨む。同予選のふがいない戦いぶりに加え、北京五輪では金メダルを逃し、国際サッカー連盟(FIFA)の世界ランクも6位までダウン。93年8月の8位以来という15年ぶりの低迷に、王国の面影はない。批判にさらされ、高まる解任論。世論とも戦うドゥンガ監督は、まさに正念場を迎えた。
もう待ったなしだ。ドゥンガ監督が大きなプレッシャーを背負い、チリ遠征に向かった。まだ予選半ばとはいえ、本戦出場圏外の5位。国民の不満がくすぶる中、五輪では宿敵アルゼンチンに0-3と惨敗し、悲願の金メダルを逃した。次々と期待を裏切り、国内の支持率は一気に低下。メディアには「解任」の風が吹き荒れる。ドゥンガ監督は「(ブラジルでは)いたって普通のことだ。初めてじゃないし、これが最後でもない」と無視を決め込むが、勝負の世界に生きてきた闘将だからこそ、誰よりも「背水」を理解している。
この1年のFIFAランクが、ブラジルの低迷ぶりを象徴する。南米選手権を制した昨夏を最後に、1位から転落。その後のふがいない戦いぶりに歩調を合わせ、順位はズルズルと後退した。6月6日の親善試合で不敗だった超格下ベネズエラに0-2と敗れると、続く予選パラグアイ戦にも0-2の完敗を喫した。7月発表のランキングで4位に落ちると、8月はさらに6位まで落ち込んだ。
ドゥンガ監督は「重要なことは自分の仕事をやり遂げることなんだ。チームの基準、コンセプト、そしてプロとしての行為を根付かせなければならない」と熱く訴えるが、周囲には何も響いていないのが現状だ。「国民総評論家」と言われるブラジルで、世論を完全に敵に回している。アウェー戦、世論という「二重の敵」に挟まれ、06年7月の就任以降、最大のピンチを迎えている。
[2008年9月6日7時38分 紙面から]
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