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闘莉王、日本もっとマリーシア!ずる賢く

ミニゲームで、スライディングタックルする闘莉王(撮影・栗山尚久)
ミニゲームで、スライディングタックルする闘莉王(撮影・栗山尚久)

 岡田ジャパンのぶれない闘将、DF田中マルクス闘莉王(29=名古屋)がチームメートに「マリーシア(ずる賢さ)」を求めた。右太もも裏痛でスイス合宿初日は別調整も、2日目の27日の午前練習から全体練習に合流した。24日韓国戦の惨敗で、チームには自信喪失ムードが漂うが、闘莉王は勝負事の鉄則と言えるたくましさの大切さを強調。闘莉王最大の特長、メンタルの強さは、完敗ショックとはまるで無縁だ。

 闘莉王のチームの力を信じて疑わない思いは、よどみなく出てくる言葉に込められていた。韓国完敗でいまだに残る停滞ムード、自信を取り戻せないもやもやした空気を、闘莉王は引き裂くように堂々と言った。

 闘莉王 負けて分かることもあるでしょ。それに気が引き締まる。韓国に負けてみんなの気持ちは引き締まった。それに、オレはスタンドから見ていて分かったことはある。

 右太もも痛のため大切な韓国戦を欠場した。2月の東アジア選手権では途中退場するなど、宿敵相手にDFの中心として結果を出せないもどかしさはある。しかし、一方で冷静に岡田ジャパンのウイークポイントを見つけ、分析していた。

 闘莉王 もっと小さいところからやれることはある。朴智星の得点シーンにしても、もっと前のところで、ずる賢くできるところはあった。汚いファウルはだめだけど、ああいうレベルとやるときは、大きなミスになる前にやれることはあるから。それは試合に出なくて見ていて分かること。

 南米の強豪ブラジル、アルゼンチンではマリーシアというキーワードがある。ただひたむきに、ばか正直にという考え方とは対極にある概念だ。相手をいらつかせたり、冷静さを失わせるための駆け引き、時にはファウル覚悟で失点を防ぐこともある。

 韓国MF朴智星に失点を許した前半6分、MF遠藤のクリアミスを拾われ、MF長谷部、DF今野、中沢、阿部が“ハエのようにたかった”があっさりと振り払われた。その場面、失点の危険をかぎわける能力とともに、ピンチは小さい芽のうちにつみ取る用心深さも必要だった。

 体をぶつけて止める、あえてファウルで仕切り直す、やり方はいくつもある。しかし、そうしたことを忘れて、しゃにむに力勝負したところに岡田ジャパンの苦悩があった。

 合宿2日目、27日の午前練習から全体練習に合流した闘莉王は、実戦形式の中で今野に2度もひじうちを見舞うなど、闘志、マリーシア全開でチームを鼓舞した。燃えるようなファイター闘莉王が復活する。岡田ジャパンにとって欠かせない存在であることは疑いようもない。【井上真】

 [2010年5月28日8時48分 紙面から]


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